2024年の途中から自分が信じられる手法がやっと確立できました。
そのきっかけをくれたのは
清原達郎氏の「わが投資術 市場は誰に微笑むか」という本なんです。
私はそれまでグリーンブラッドの「魔法の公式」に準ずる考え方、つまり
「平均よりもクオリティの高い企業の株を」
「平均よりも安く買う」
というバリュー投資の信念の下に株を買っていました。
具体的に言えば
低PER×高ROE
の銘柄です。その中から赤字は出ていないか、成長傾向か、配当は安定して出しているか等を調べて、良さそうなものを買っていました。
これのベースとなる考えは、バフェットやマンガーの「素晴らしい企業をそこそこの価格で買う」という信念とも外れないので、かなり合理的な考え方だと思うんですよね。
そんな中、清原氏のわが投資術と出会い、私の頭の中でイノベーションが起きました。
氏の投資法は起業の持つネットキャッシュ(換金性の高い資産)を重視するものでした。
企業の持っているネットキャッシュと時価総額を比較するという、非常に保守的なバリュー投資の父と呼ばれたベンジャミングレアムのシケモク投資と非常に近い考え方です。
ネットキャッシュ=「流動資産-負債+(有価証券*0.7)」
ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ/時価総額
キャッシュニュートラルPER=予想PER*(1-ネットキャッシュ比率)
企業が抱えている換金性の高い資産を差し引いて、収益率がどれくらいか比べましょう。って考え方です。
時価総額500億で現金を300億持っている企業と、時価総額が500億で負債を300億抱えている企業が同じ価値の訳がないですからね。
この公式のキモは企業の持っているネットキャッシュも加味してPERを比べている点
つまり、魔法の公式(低PER×高ROE)にムリなく組み込める訳なんですよ!!!!
しかもです!!氏の手法は負債のある企業にはそもそも投資を検討しません。
ROEという指標は借金(レバレッジ)で水増し出来てしまう点が問題なのですが、その点も一緒に解決できてしまいます!
ここに気が付いて一人勝手に感動していました(笑)
やっと自分の性格とあった手法がみつかり、昨年は過去6年間で一番の実現益も出せたので大変達成感もありました。
凄腕さん達と比べればまだまだショボいものですが、少しコツを掴めた気がするので今年も少しずつ成長していきたいですね。