株式市場を「企業買収オークション」の場と捉えたらどうだろうか。
価値のあるものなら貴金属でも不動産でもお買い得品が出た時に安く全力で買い付けたい。その方が当然利回りも良くなるからだ。
株式も同じだ。
値段はいくらでもいいから毎日(あるいは毎月)買いたい?バカげている。
個人経営の青果店や鮮魚店なら、仕入れた在庫が腐るため、多少値が高かろうが毎日仕入れる必要があるだろう。
一方で、腐らない商品を扱う店、例えば、不動産屋、個人のリサイクルショップ、ジュエリーショップなどは毎日仕入れをする必要があるだろうか?
できるだけ安いタイミングで(できれば大量に)仕入れた方が後々の利益が大きくなるのは自明だ。
PFの利益を大きく育てる為には、目利きの不動産屋やリサイクルショップのように、良いモノを安く出回ってる時に仕入れることに尽きる。
良いものが安く出回ったらその時はフルポジに構えたら良い。逆に買えそうなものが殆ど見つからないなら見つかるまでは現金にして待つのが合理的ではないだろうか。
幸い証券は腐らない。毎日仕入れをする必要はない。バフェットが言ったように見逃し三振のないゲームだ。
時にはゲームから降りて、ただ静観を続ける事も投資という長いゲームの一部分なのではないかと思う。